初駅伝で見事入賞!
福井高専陸上部は、11月9日福井県大野市にある奥越ふれあい公園陸上競技場で開催された「奥越ふれあい駅伝」に参加。
なんと今回の駅伝が、チームとして、初の駅伝参加となりました。高等専門学校の大会には、そもそも駅伝競技がなく一般の高校生が参加する高校駅伝福井県大会に参加するほかありませんでした。しかし高専の行事予定は一般の高校の大会を想定されていないことが多く、学校行事と重なり出れないことが多々あります。
そんな我がチームが今回駅伝に参加することになったきっかけは、私が年始に行われた箱根駅伝を見ていてのことでした。チームが一本の襷を繋ぎ、ゴールを目指す。単純なことですが、そこに参加するチーム一つ一つにドラマがあり、まったく関係のないものを引き込む力があります。怪我を克服し区間賞を勝ち取る選手、ゴールした選手を取り囲む仲間たち、無念の繰り上げスタートで泣き崩れる選手、そこに寄り添う仲間たち。こんな経験ができるなんてこの学生さんはとても幸せだなと感じました。きっと彼等にとっては、その後の人生に大きく影響を及ぼす出来事だと思います。
もし私が長距離選手なら間違いなく、この箱根駅伝を目指すだろうなと思いました。また同時にこう思いました、「こんな経験を生徒にもしてもらいたいなぁ、生徒もきっとこんな駅伝を求めてやしないか」と。
早速全体練習の際に、生徒を集め「駅伝に出てみないか?」と問いかけたら、二つ返事で「出たいです」でした。これが、今回の奥越ふれあい駅伝に参加することになったきっかけです。
早速エントリーを!と思い、準備にはいったのですが、我がチームは人数がギリギリ。というか、5区間5名の選手が必要なところ中長距離の選手で参加できるのは4名だけ。せこに1名400mを専門にする短距離選手が名乗り出て、計5名。1名でも風邪にかかったり、怪我をして出れなくなれば、そこでチームの出場はなくなります。そこで、補欠に一応私の名前を入れることにしました。市民大会ということもあり、男女混合でも、おじさん混合でも構わないため、「福井高専陸上部」での申込ですが、47歳の補欠を加えた6名で参戦することになりました。
しかし、本番前日…。ジムの会員さんと美味しい肉を食べながら楽しいBBQをしている時に、顧問の先生からのLINE。エースの生徒が風邪で参加できないとのこと。申し込みの際、私を補欠に入れておいた方が良さそうだと、頭に浮かんだ瞬間、なんとなく走ることになるんじゃないかと思っていました。そのLINEを受けてから、まったく肉の味がしなくなったのは言うまでもありません。まあ、やるしかないかと。
当日は、あいにくの雨。気温は15℃ほど。四方を山に囲まれた大野市。熊は出やしないかとヒヤヒヤしながらも、生徒と朝の試走。市民大会ということもあり、バリバリの陸上部は一部。楽しく走ろうという雰囲気のチームも見受けられ、これはもしかしたら優勝いけるんじゃないかと言う雰囲気。なんせ、こっちは「僕たちの箱根駅伝」なんだから、かける意気込みが違う。
そんな感じで、生徒と僕もモチベーション高くレースに臨んだのでありました。
1区は4年生。チームの柱。積極的に先頭を走り、6位で2区のアラフィフへ。2区は1km。1キロなら任せておけと、颯爽と駆け出し、濡れた路面に踊らされながらもなんとか区間5位の走りで、3区へ。3区は2年生。心優しき努力家。エースの欠場で、1km区間から2.8km区間に急遽コンバートされたにも関わらず、粘りの走りで後続を振り切り、区間6位で4区へ。4区は短距離選手ながらこの駅伝に志願してくれたやる気勇気いわきの2年生。短距離選手ながら、区間1位にあと1秒と迫る区間2位の快走で、6位をキープ。そして最終区間の5区は執行学年の3年生。同期のエースの想いを乗せた走りで、6位を維持しゴールテープを切りました。
優勝を目指していただけに、6位は残念な結果ではありましたが、アクシデントを乗り越えてみんなで掴んだ結果です。しかも福井高専陸上部として、初の駅伝参加という歴史的な一歩を刻んだのです。大袈裟ですけど、ゼロが1になったんだから。
レース後、思いがけず6位までが入賞で表彰式に出れるとのこと。表彰状とトロフィーまでいただき、なんだかご褒美をいただいたようで。喜ぶ生徒の顔を見て、出れて良かったと改めて思いました。ナイス補欠登録。
これからはこの駅伝出場を毎年の恒例行事にしていこうという話になりました。来年は2チーム出れたらいいなぁなんて思っています。
でも来年は生徒だけで頼む!
パーソナルトレーニングジム body smile
二瓶秀和
問屋本店 福井県福井市問屋町2-8 2F


